お知らせ
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横浜研究所開設のお知らせ

2021.12.25

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2021年12月25日。横浜市産学共同研究センター内、研究棟に横浜研究所を開設いたしました。横浜市産学共同研究センターは横浜市が所有し、公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC)が運営する施設で、研究者の多様な開発ニーズに応えるため、大規模な実験空間を持つ実験棟と、小・中規模の研究空間をはじめ、会議室や交流サロンを持つ研究棟とで構成されています。産学連携や企業間連携を前提とした研究活動をすることなどの入所条件があり、それらの審査を受けたのち、晴れて契約をさせて頂くこととなりました。

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横浜研究所は、人工知能を搭載した画像処理システムの研究開発を行います。画像による判断が困難とされる対象物について、画像処理や撮像システムを含む統合環境の研究を進め、弊社の新商品となる「自動外観官能検査システム」を開発します。このシステムは人が行う外観官能検査と同レベルの検査を行うことを目標としています。日本の製造業が採用している自動ラインは、欧米や西洋で採用されているものと違い、人の判断を必要とするものが多く存在します。もし、人の判断を製造ラインや何らかの装置にフィードバックすることができれば、製造業におけるあらゆる分野において、新しい自動化装置を提案できると考えています。

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横浜研究所が掲げる研究テーマを応用できる分野は輸送機器製造、化学工業、繊維工業、食品製造業など多数存在します。特に「自動外観官能検査システム」は製造業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)に一石を投じるシステムとなります。例えば、完成検査工程に当システムを導入し、途中工程や各装置の情報を蓄積したものに、人工知能などを利用して分析処理を行います。このことは製品におこる変化と途中工程における何らかの状態を紐づけることを意味し、製品不具合の予防や設備の故障予測などはもちろん、製造ラインの大幅改善を実績データから促すことが可能となります。

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会社設立から初めての開設する支店が研究開発拠点であることは、技術者集団である弊社にとっては、とても喜ばしいことです。事業コンセプトにある「Hand(手)」と「Eye(目)」をキーワードとし、あらゆる分野の製造現場の問題を解決するために、今後、この横浜研究所から、新しい製品やソリューションを創り出していきます。末尾となりますが、このような素晴らしい環境を利用させて頂けること、IDEC様をはじめ、横浜市の関係者の方々には、この場を借りて深く御礼申し上げます。弊社として横浜市の産業の発展に少しでもお力添えできるよう、日々精進していく所存です。