中板加工装置
中板のドリル穴、タップ穴の位置をCADにフィードバックしたり、同じ加工の中板を簡単に複製することができる装置です。CADデータから直接加工をすることもできる、中板加工のコピー機のような装置です。小ロッドの盤を製造することが多い盤メーカーでは、加工データをCADで作成しても、工場での罫書きにより微調整をさせることが頻繁に発生します。職人が作成したその重要な情報をCADにフィードバックすること、また、その情報を資産として再利用する為に本装置を開発しました。穴位置をプロジェクションマッピングにより可視化し、加工イメージを罫書きをすることなく、穴位置を判断することが出来ることも特徴のひとつです。小ロッド多品種に対応する盤メーカーにお勧めの装置です。
人工知能技術で
穴加工のコピーを実現
プロジェクションマッピング技術による穴位置の可視化
CADデータから穴あけ位置を算出、プロジェクションマッピング技術を利用し、中板に加工位置を表示します。穴位置をプロジェクションマッピングにより可視化し、加工イメージを罫書きをすることなく、穴位置を判断することが出来ます。その場で穴位置や加工種類を変更も出来るので、罫書をする工程そのものを削減させることが可能です。
人工知能によるスキャン技術を搭載
職人により加工されたタップやドリル穴を画像処理および、AI技術により判別し、データ化することが可能です。従来の画像処理では不可能とされたタップ穴の溝を人工知能を搭載することで判別に成功しました。穴サイズは通常の画像処理にてM3/M4/M5/M6を判定します。ドリルはマシニングセンター用の高額なドリルではなく、ホームセンターなどで販売している六角タイプのドリルやタップを利用できます。
上位アプリケーションはCADSUPERとの連動
WindowsOS上で動作するアンドール社製CADSUPERにアドオンされている為、通常の2D-CADシステムの利用が可能です。さらに、穴あけ指定範囲をドラッグすることで、穴位置を検知し、加工用ファイルとして出力します。Ethernet経由でPLCと通信することで装置を制御します。また、タッチパネルを装備している為、職人が穴位置を修正する際は、CADを利用することなく制御することも可能です。
低コスト化を実現した仕様
構造 | 縦型SUSアルミフレーム |
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上位 | Windows系PC |
コントローラ | 三菱製シーケンサ |
通信 | PC-Ethernet / CC-Link |
X/Y | ラックアンドピニオン、LMガイド、ACサーボ |
Z | IAI製PCON |
Θ | スピンドル、ACサーボ |
繰り返し位置決め精度 | ±50um |
WorkSize | H2000mm*W1000mm |
ドリル | 六角式ドリル |